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「IoT/M2M」市場とは?

text by : 編集部
photo   : shutterstock.com

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astavisionが企業・特許情報のビッグデータ分析により、今後成長が見込まれる市場を180の分野に分類した「180の成長市場」。近日公開予定の「IoT/M2M」市場コンテンツについて、その一部をプレビューする。

 

「IoT/M2M」市場とは?

「Software-Defined Car(ソフトウェアで定義されるクルマ)」。そう呼ばれる米国テスラモーターズの電気自動車は、ソフトウェアアップデートにより、様々な機能の追加に対応できる、走るスマートデバイスだ。テスラ車は3Gや無線LANに接続されており、自動でソフトウェアのアップデイトが行える。2015年夏にリリース予定の「Version 7.0」で、自動運転機能「Autopilot」や、自動で車線を変更する「Lane Changing」、自動駐車機能「Autopilot Parking」などが機能追加される。 Teslaの車体に装備された前後2台のカメラやレーダ、12基の360度超音波センサなどからの情報とリアルタイムの交通情報に基づき、これらの自動機能が実行される。

いま時代はM2M(Machine to Machine:機械と機械が繋がる)から、 IoT(Internet of Thing:機械や自動車、携帯電話、冷蔵庫、掃除ロボットなどモノとモノが繋がる)を経て、IoE(Internet of Everything:モノ、ヒト、プロセス、ビッグデータなどあらゆるモノゴトが繋がり合う)、あるいは、CPS(Cyber Physical System:電脳空間と実空間の融合)という大きな技術潮流を目の当たりにしている。

工場においては、工作機械や産業用ロボットが互いに繋がり、統制のとれた制御下にあると同時に、システム管理会社のコンピュータと繋がり、昼夜問わず、故障診断や遠隔メンテナンスのサービスを受けることができる。その管理会社では、世界中のクライアントの機器類の監視データを解析して、どのような状況でどのような不具合が起きるか、またその時の対処方法はどうあるべきか、などの予測法や対処法などを様々にシミュレートしながら、ソリューション開発を行える。こうした遠隔サービスは、データダウンロードによる修理、プログラム追加などの機能が強化されることで、ますます利用が広がると期待される。家庭用のコミュニケーションロボットや家事ロボットなどには当初からそうした遠隔サポート機能が搭載されるようになるだろう。

工場で生産される製品や農場で生産される野菜や花き類、食品にも、生産工程からチップが埋め込まれ、最終チェックまでモニタリングし、完成後は在庫管理に、出荷後はトレーサビリティに寄与し、エンドユーザの手に渡ってからは故障診断や遠隔サポート、修理などカスタマーサービスやマーケティングに活用できる。

個人の家庭でも、テレビやビデオだけでなく、キッチンやお風呂、加湿器など様々な家電製品がスマートフォンを介して繋がっている。コンタクトレンズや歯ブラシさえもセンサや通信モジュールを内蔵する時代だ。自動車もスマートフォンで生体認証を行いロック解除したり、ITS(高度道路交通システム)における、車車間、路車間、人クルマ間の通信により、安全運転や自動運転を実現する技術開発が目白押しである。ベッドサイドに居ながら健康状態の推移をチェックしたり、ウェアラブル生体センサのデータを遠隔地にいる医師や家族に送り、必要な処置や支援を受けることもできる。

バスケットボールも、9つのセンサとバッテリ、通信モジュールを内蔵し、プレーヤのシュートのフォームを数値化、ゴール成功率を可視化し、スマートフォンに表示できるように進化を遂げている(InfoMotion)。

こうした状況をさらに加速すると考えられるのが、MVNO(仮想移動体通信事業者)やFVNO(仮想固定通信事業者)の台頭である。家電メーカやゲームメーカなどが続々と独自の通信事業に参入し、自社製品をネットに繋いでいく。もはや、ヒトやモノ、データやプロセスだけでなく、ゲームやスポーツ、仮想空間のコンテンツも垣根なく繋がっていく時代が到来した。

 

アディダスの「micoach smart ball」

アディダスの「micoach smart ball」

 

「IoT/M2M」市場のグローバル市場規模

IDC Japanの2015年2月5日の発表によると、2014年の日本国内IoT市場におけるIoTデバイスの普及台数は5億5700万台、売上規模は9兆3645億円と推計、2019年にはIoTデバイスの普及台数は9億5600万台、売上規模は16兆4221億円に達すると予測している。2014年-2019年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)はそれぞれ11.4%および11.9%でとしている。

これを参考値として、2019年から2025年までCAGR11%で推移すると仮定すれば、2025年の国内市場規模は、約30兆7161億円(≒2559億ドル)となる。

一方、Ciscoの2014年のホワイトペーパでは、2024年までの10年間に IoE の経済価値は全世界で 14.4兆ドル、日本国内は76.1兆円と予想している。

astavisionでは、モバイルコミュニケーションに加え、音楽やアート活動を含むヒトの寄与を重視し、2025年段階の日本国内市場を約80兆円、グローバル市場規模を約16兆ドル(≒1920兆円)と予想する。

 

近日公開予定の「IoT/M2M」市場コンテンツでは、この市場の最新技術や関連して発展する市場、活躍できる職種などを紹介する。

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