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Qrio・Gengo・オーマイグラス・コイニーのイノベーターたちが注目する市場・企業・人物とは?~ILS 2015 レポート~

text by : 編集部
photo   : 編集部

蜀咏悄 2015-10-26 15 33 34

10月26日・27日の2日間、虎ノ門ヒルズで開催された「TOKYOイノベーションリーダーズサミット(ILS) 2015」。大手企業とベンチャー企業のビジネスマッチングを目的に、大手企業200社、ベンチャー企業600社が参加する盛況となった。

その中でも有望ベンチャーが一堂に会する「次世代ベンチャーショー」に出展していた企業で先端技術に取り組むイノベーターたちはどのような市場、企業、人物に注目しているのだろうか。人工知能やシェアビジネス、Fintechといったトレンドを見据えつつ、VCや競合他社も含めたエコシステムを築きつつある彼らに話を聞いてみた。


 

■岡林輝明さん(Qrio株式会社 営業企画部)

岡林さん

ベンチャーキャピタルのWiLとソニーのジョイントベンチャーとして設立されたQrioは、スマートフォンで扉の鍵を開閉できる「Qrio Smart Lock」を販売している。

―あなたの注目している分野は?

スマートホーム、ホームオートメーションと呼ばれる領域です。私たちの「Qrio Smart Lock」は、家の鍵ということで「セキュリティ製品」と捉えられることが多いですが、今後はセキュリティのみならず、ホームオートメーションと呼ばれる、家の中全体を便利に楽しくする、というところへと進んでいきたいと考えてますので、この領域については常にアンテナを張っています。

―注目している企業や人物は?

Nestです。
「ホームオートメーション」という分野における先駆者だと考えています。見た目も機能も洗練されたデザインで、市場に送り出す製品はどれもクールです。昨年Googleに買収されたことで今後より大きな動きをしてくるのだろうと思って注目しています。私たちが目指し、いつか追いつきたいと考える企業ですね。


 

■ 梅内望未さん(株式会社Gengo マーケティング コミュニケーションディレクター)

梅内さん

高品質な人力翻訳サービスを提供しているGengo。近年は日本国内企業の訪日外国人への対応や観光施策の盛り上がりによって旅行業界などのニーズの高まりを感じているという。単純な翻訳というよりも、作成した英文が意図した意味合いでネイティブに届く文章になっているかをチェックする校正などの使い方で重宝されているそうだ。

―あなたの注目している分野は?

人工知能(AI)と呼ばれる領域ですね。
私たちGengoのサービスはあくまで人力翻訳であるところが特色です。しかしGoogleやSkypeなど機械学習・人工知能でのアプローチによる翻訳サービス提供の流れが大きくなっています。だからこそ、そういった分野の動きを見ながら自分たちのような人力型のサービスとどう切りわけられるのか、どう住み分けていくのか?を考える必要があるので、そうした人工知能分野の動きについて注目しています。

―注目している企業や人は?
500 startupsです。
私たちgengoも設立後かなり早い段階で本国において500 startupsからの投資を受けました。彼らは今後日本への意欲的な参入を表明しています。よく「日本国内のスタートアップ育成環境」「投資を受ける環境」がアメリカなどに比べてまだ未成熟だと言われますが、彼らが日本においてどのような動きをしていくのか、すごく注目しています。


 

■渡部彰久さん(オーマイグラス株式会社 事業企画)

渡部さん

メガネ、サングラスの通販サービスOh My Glassesを運営。
日本最大級の品揃え、5日以内の返品や送料無料、提携店舗でのフィッティングも可能など、既存の通販サービスの枠を越えるサービスを提供している。

―あなたの注目している分野は?

2つあります。まず1つめが「シェアビジネス」です。
今回のILSにスペースマーケットさんも出店されてますけど、今まで共有するという考えの無かったものをシェアすることで新しい市場が生まれる、車(Uber)も住居(Airbnb)もそうですが、社会全体がそういうシェアする時代に移行しつつあると思います。シェアビジネスの先に、社会全体に与えるインパクトが生まれるのではないかと。

もう1つ、決して未来的産業ではないのですが、昔からあるビジネスに注目しています。私たちも「メガネ」という大昔からある製品を「限られた人が買うもの」ではなくしていく動きをとっており、まだこうした分野に可能性の眠るものがたくさんあるのではないかと思っています。

―注目している企業や人物は?

白砂晃さん(株式会社フォトクリエイト代表取締役会長) ですね。
この方は、わたしが1社目に勤めた会社で当時社長をしていた方で、一言で言うと人を見る目がすごくある方だなと。その後いろいろな企業の社長の方とお話する機会を得ましたが、いま振り返ってもあの人のすごさ、会社を辞めたあとも「あの人はすごい、素晴らしい」と自分だけでなくみんな言っていて、これって純粋にすごいことだと思います。


 

■村木秀貴さん(コイニー株式会社 セールス&マーケティング部)

村木さん

コイニー株式会社はカード決済をカンタンに導入できる「Coiney」を提供、11月からはICカード対応端末「Coineyターミナル」を提供開始する。動物病院や美容サービスなど高額な支払いが発生せざるを得ない場所などでの導入が伸びており、直近の取引高の伸び率でいえばSquareや楽天スマートペイなどにも引けをとらないとのことだ。

―あなたの注目している分野は?

Fintech(フィンテック:金融×テクノロジーにより新しいサービスを創出したり従来のサービスを見直したりする動き)です。
私たちのサービスは店舗や事務所に導入いただくのでBtoBビジネスとして展開していますが、その先にいるのは当然コンシューマーであり、近年のFintechサービスの伸びは、やはり法人向けサービスとはまた違ったカーブを描くものだと思います。手数料ビジネスではない形での市場形成など、色々な可能性が詰まっている領域だと思います。

―注目している企業や人物は?

メタップスさんです。
SPIKEというサービスを提供しており、ある意味同じ決済サービスという業界にいますし、上場も果たし、会社全体でも注目を浴びるような展開を次々発表していると思います。彼らが今後どのように動くのか、それらがどういった結果を出していくのか?注目しています。


 

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