医療・健康

画像診断・生体イメージング

2025年グローバル市場規模予想

400億ドル

画像診断・生体イメージング
医療の診断において、非侵襲的あるいは低侵襲的な検査方法として、生体組織を可視化するin vivoイメージング技術が広く利用されている。X線(レントゲン)のほか、ポジトロン断層法(PET)や核磁気共鳴イメージング(MRI)、超音波イメージング(Ultrasonography:US)、光音響イメージング(Photoacoustic Imaging:PAI)など様々な技術があるが、生体内の関心部位に蛍光物質を集中させ、高感度に捉える蛍光分子トモグラフィ(Fluorescence Molecular Tomography:FMT)等の蛍光イメージング技術が、関心部位に対する特異的な可視化技術として注目されている。さらに、抗体や金属ナノ粒子、磁性粒子などを用いた新たなイメージング技術が実用化に向けて検討されており、3D画像化やテレプレゼンスとの融合、手術支援システムとの融合など発展が期待される。

画像診断・生体イメージングの活躍の場

  • ・がん医療
  • ・ゲノム医療・核酸・遺伝子治療
  • ・ロコモーティブシンドローム・  変形性関節症早期診断
  • ・予防医療・見守り
  • ・先進医療機器
  • ・個別化医療・ポイントオブケア・診断薬
  • ・ユビキタス機器(ウェアラブルデバイス)
  • ・生体情報デバイス・バイオセンサ
  • ・脳波関連製品
  • ・メンタルヘルスケア

画像診断・生体イメージングのグローバル市場規模推定

シードプランニングによると、生体イメージング装置の国内市場規模は2012年に2,408億円の見通し。2018年には2,751億規模に成長すると予測。また、富士経キメラ総研によると、2020年には、医療情報システムは、2013年比12.3%増の4,204億円。電子カルテシステムは、同23.2%増の1,490億円。潜在需要、補助金制度などにも期待地域医療連携システムは、同66.7%増の50億円。地域包括ケアの推進に期待、遠隔画像診断システムは、同4.9倍の385億円。専門医不足などにより需要が増大などとしている。
これを基に2025年のグローバル市場規模を推計すると、現在の日本国内市場規模を2500億円、グローバル市場では10倍の2兆5000億円、これを年5%成長を維持すると仮定すると、2025年には、1.6倍の4兆円≒400億ドルとなる。

画像診断・生体イメージングとの連携により発展していくと予想される事業分野

単一分子計測・極微量分析・次世代 シーケンサ

ゲノム医療・核酸・遺伝子治療

介護ロボット・生活支援ロボット

がん医療

再生医療・細胞治療・発生工学

予防医療・見守り

先進医療機器

個別化医療・ポイントオブケア・ 診断薬

インプラント(人工心臓・人工関節・ 埋込チップ等)

インテリジェント義肢・サイバネ ティックボディ

ユビキタス機器(ウェアラブルデバ イス)

生体情報デバイス・バイオセンサ

メンタルヘルスケア

脳波関連製品

この市場で活躍する可能性が高い職種です。

この市場で
活躍する職種

メディカル系分析・ 評価

化学分野研究開発

メディカル系商品開発

メディカル分野研究 開発

IT・通信分野研究開発

メディカル系技術 サポート

バイオ分野研究開発

光学設計

化学系分析・評価

医療機器研究開発

電気系エンジニア

機械系エンジニア

総括

生体イメージングを結像原理により分類すると、放射性核種イメージング(X線,PET,SPECT)、磁気共鳴イメージング(MRI)、光学分子イメージング(蛍光) に大別できる。光学分子イメージングは主として生物発光イメージング(Bioluminescence imaging:BLI)と蛍光分子イメージング(Fluorescence molecular imaging:FMI)に分かれる。前者はルシフェラーゼ遺伝子を採用して細胞又はDNAを標識し、基質フルオレセインを注入した後、酸化反応を発生させ、蛍光を放出する。一方、後者は蛍光レポーター分子(例えば緑色蛍光蛋白質)又は蛍光染料を採用して標識を行い、外部から特定波長光源を照射し、励起によって蛍光光子を発生させる。該蛍光光子は生物組織内で散乱と吸収を経た後、生物体の表面に到達し、光学イメージング装置によってリアルタイムで検出され可視化される。光子の透過距離に限りがあるため、光学分子イメージングは主に小動物の生体イメージング研究に応用されている。中でも蛍光分子トモグラフィ(Fluorescence Molecular Tomography:FMT)技術は低エネルギーの励起光源を用い、目標物の深部情報を再構成することができ、染料が安定し、コストが低く、長期の定量モニタリングが可能といった多くのメリットを備えており、非常に有望な新しいイメージング技術として期待される。現在、マウスなどでのDDSや創薬研究などによく使われるが、ヒトに応用するため,遠赤外線を用いた拡散光トモグラフィの研究も行われており、将来の、非侵襲的診断や創薬支援への展開として有望と考えられる。
蛍光以外でも、プラズモン共鳴法や表面増強ラマン分光法、生物発光などさまざまな可視化技術の製品化が検討されている。
視る部位と目的、調査対象の状態等に応じて多くのイメージング方法をえり分けられることが重要である。
生体イメージング技術は今後、3D画像化やテレプレゼンスとの融合、手術支援システムとの融合などますます発展が期待され、幅広い分野からの知見と人材の結集が欠かせない。

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