国産ロケットの部品開発に賭ける町工場の奮闘を描いた今期注目のTVドラマ『下町ロケット』(日曜21時・TBS系列にて放映)。前半の「ロケット編」を好評のうちに終え、22日からは心臓の人工弁開発に挑む後半の「ガウディ計画編」に突入する。舞台となる佃製作所は中小製造業の集積地である東京・大田区の町工場をモデルにしているが、では実際に町工場で働く技術者たちはどのような市場・企業・人物に注目しているのだろうか?
今回は、金属加工分野に特化した転職サイト「金属加工転職ナビ」に寄せられたアンケート回答の中から、U・Sさん(30代・金属加工メーカー勤務)の回答をピックアップしてみた。
―あなたの注目している企業は?
「バイク用の減らないシリンダーを作りたい」という夢のような話を本当に実現してしまったから。
―注目している人物は?
井上壮太郎(井上ボーリング代表)
「オートバイや車は使い捨てにするものではない」「親から子供にバイクや車が伝承されていく」ような世の中を実現するための技術。それによって、今あるバイクや車、エンジンを可能な限り長くユーザーに楽しんでもらいたいという思いに共感した。
―この分野で気になるトピックは?
放電加工(電気エネルギーによって金属を加工する方法)
エストロラボという女性ばかりの加工会社では、ボーリング盤を使わずに穴あけ加工をしている。キリコ(金属を加工する際に出る削りカス)が出ないことに驚き、技術というのは日々進歩しているものだと感心した。
―金属加工以外で気になる分野は?
3Dプリンター
一般用の3Dプリンターの登場で価格帯もさまざま、素材に関しても樹脂、セラミック、金属と多岐にわたる選択肢が増えてきた。
astavisionでは今後「3Dプリンタ・3Dスキャナ・3Dペン(空中造形)」「インプラント(人工心臓・人工関節・埋込チップ等)」などの成長市場コンテンツを順次公開予定。