第4次産業革命に向けた官民の指針となる「新産業構造ビジョン」が経産省より発表され、新たな経済社会システム構築の施策として、人材投資・人材育成の抜本拡充や、柔軟かつ多様な働き方の実現が掲げられた。しかしながら、成長の鍵を握るIT・データ人材は2030年で78.9万人不足すると推計されるなど、IT分野を中心とする成長領域では、人材の活用・育成が喫緊の課題となっている。
アスタミューゼ株式会社(以下、アスタミューゼ)は、世界80ヵ国の新事業/新技術/新製品、投資情報データの分析により、『未来を創る2025年の成長領域』を独自に定義、これらの成長領域に沿った希少人材採用支援サイト『転職ナビ』をパートナー各社との提携のもと、400種類以上運営している。
今回は、『転職ナビ』約400サイトに掲載されているアスタミューゼが保有する約38万件の求人データを横断的に分析、成長領域における人材需要を可視化した。
「都市・空間・材料」「ネット・サービス」領域が大きく上昇。「道路・交通技術」や「自然言語解析・NLP」が牽引
求人掲載数は「エレクトロニクス」領域が13万件超と他を大きく引き離したものの、上昇率では「都市・空間・材料」領域が58%でトップに立ち、42%の「ネット・サービス」領域が続いた。
サイト別に見ると、「都市・空間・材料」領域では「不動産管理転職ナビ」の求人掲載数が344%の上昇率、「住宅設備・建材転職ナビ」が269%、「道路・交通技術転職ナビ」が250%と大きな伸びを見せている。
「ネット・サービス」領域では、「Swift転職ナビ」の求人掲載数が733%の上昇率、「Scala転職ナビ」が700%、「自然言語解析・NLP転職ナビ」が313%と続いた。
他にも「運転支援/自動運転技術転職ナビ」が310%、「知的エージェント・知能システム(人工知能)転職ナビ」が264%の伸びを見せるなど、成長領域における人材需要の増加が顕在化している。
アスタミューゼは6月下旬、未来を創る技術分野に特化した『転職ナビ』を新たに7サイトリリース予定。