10月29日から11月8日まで東京国際展示場で開催された「東京モーターショー 2015」。
自動車メーカー各社からコンセプトモデルが出展され、次世代自動車の方向性を打ち出すイベントとなっているが、今年は燃料電池車などのエコカーや、自動運転などの先端技術が注目を集めていた。
astavisionでは、コンセプトモデルのフォトレポートを中心に、メーカー各社の注目の技術を紹介する。
■日産
今年12月に発売となる100%電気自動車の日産リーフ。その日産リーフと同じ大容量モーターをエンジンで発電した電気で駆動するハイブリッドEVシステム「Pure Drive e-Power」を搭載した「NISSAN GRIPZ CONCEPT」をはじめ、自動運転コンセプトの「NISSAN IDS CONCEPT」、真っ白なインテリアに好きな映像を映すことのできる「TEATRO for DAYZ」など、未来を感じさせるコンセプトカーが目を引いた。
■トヨタ
燃料電池車などの分野で業界を大きくリードするトヨタは今回、水素エネルギーが普及した近未来を想定した燃料電池コンセプト「TOYOTA FCV PLUS」や、ノスタルジックなデザインの「TOYOTA KIKAI」など、未来と伝統を網羅した多様性ある展示を見せた。
また、表情認識・音声認識機能を搭載したコミュニケーションパートナー「KIROBO MINI」を出展するなど、コンセプトカーのデザインや技術だけではない、クルマの様々な楽しみ方を提示していた。
■メルセデス・ベンツ
ベンツの展示は、やはり水素燃料電池を動力源にした「Vision Tokyo」が目玉だった。今年1月、CESで発表されたコンセプトカー「F 015 Luxury in Motion」の流れを汲むもので、自動運転車であるのはもちろんのこと、室内はリビングのように快適な空間として演出され、3D映像を投影することもできる。ナンバープレートがQRコードになっているなど、外装にも仕掛けが。
■SMART MOBILITY CITY 2015
「東京モーターショー 2015」のテーマ事業として同時開催されていた「SMART MOBILITY CITY 2015」。
自動車メーカーのみならず多様な業種の企業・団体が「明日の街」をイメージしたエキシビジョンを展開しており、astavisionで紹介している燃料電池車、パーソナルモビリティ、高度運転支援といった先端技術をテストライドなどの形で体験できる空間となっていた。
astavisionが提唱する「2025年の成長市場」を体現するかのような今回の「東京モーターショー 2015」。2020年にはこれが現実の街や生活の一部になっているかもしれない、と思わせる世界観がそこにあった。
astavisionでは、今後「水素自動車」「ITSスポットとモバイル通信の協調」「テレマティクス」などモビリティ領域の成長市場コンテンツを順次公開予定。