CCS(二酸化炭素の回収・貯蔵)市場に意外な企業が参入していることをご存知だろうか。
CCS(Carbon dioxide Capture and Storage:二酸化炭素回収・貯蔵技術)とは、大規模なCO2発生源から排出されるガス中のCO2を分離・回収し、それを地中もしくは海洋の深部に貯留・隔離することにより、大気中にCO2が放出されるのを抑制する技術である。省エネルギー、再生可能エネルギーの利用などと並び、地球温暖化の緩和策として大きな期待が寄せられている。
上記は、「L−グルタミン酸発酵における廃ガス中の低濃度CO2をL−グルタミン酸製造プロセスにおいて有効活用を図って高濃度のCO2として回収する方法を提供する」という技術で、開発したのは味の素株式会社である。
CCSといえば国境を越えたグローバルな取り組みが期待される分野である。26の国や地域で事業展開する味の素らしい技術といえるだろう。