農業 ICT とは、クラウドシステムなどの ICT（情報通信技術）を農業に利用したものを指し、センサネットワークや AI(人工知能)、ロボット、農業 ICT を活用した農業をスマートアグリと呼ぶ。アグリテックには、スマートアグリの他、農作物の品種改良技術も含まれる。
目次
はじめに
アスタミューゼ社のご紹介
弊社は世界の無形資産・イノベーションを可視化し 社会課題解決と未来創造を実現する、データ・アルゴリズム企業であり、
イノベーション投資の流入に加え、イノベーターの流れを機械的に分析し、データに基づいた成⻑領域を定義している。
本レポートのご紹介
アスタミューゼでは今芽吹きつつある黎明期の技術シーズや今後 10 年から 20 年 のスパンで大きく開花すると期待される初動段階の技術市場に重点を置きつつ、生活文化の中に根 付く技術にも光を当て、総じて未来を創る技術分類の網羅に取り組んできた。
このために、国内第一線の知を結集して全世界の論文・特許、国内外の国際会議やシンポジウム、展示会等の情報並びに独自ネットワークによる口コミ情報を活用し、136 の有望成長市場と、40 の 未来技術を選んだ。主にビジネス視点で策定された有望成長 136 市場を対象にしており、本レポートは、『アグリテック・農業ICT』の未来推定に特化した内容となっている。
事業会社に向けては、イノベーションに関わる経営課題を中心に戦略構築支援/実行支援を実施しており、
・自社の既存事業の優位性がいつまで続くかわからない
・既存事業の成長が踊り場にきているので、使っている技術 を別で活かせる可能性を探りたい
・既に着手している研究開発を続けるべきどうか、もしくは 自社開発ではない方法があるかを含めて検討したい
といった企業のよくあるお悩みを解決している。
アグリテック・農業ICTの現状
アグリテック・農業 ICT の目的は
(1)超省力・大規模生産
(2)作物の能力を最大限に発揮
(3)きつい作業や危険な作業からの解放
(4)誰もが取り組みやすい農業の実現
(5)消費者や飲食店、量販店などの小売事業者 への安心と信頼の提供
、が挙げられる。
日本では農業従事者の高齢化が深刻な問題であり、関税撤廃への対抗策としても省力化による競争力の確保が重要である。また、世界では人口増加に対応するための収量増加への有力な手段となる。
今後の見通し・将来性や展望
国内では今後も高齢化が進むと考えられており、誰もが取り組みやすい農業を実現して新規参入のハードルを下げる試みが広がりそうである。
また、気候変動の影響で、従来の栽培管理では収量が低下する農地が増えることが懸念される。環境の変化に適応した農業を営むためにもスマートアグリ・ 農業 ICT の進展が期待される。
近未来 2030年の市場規模予測
アスタミューゼ社による『アグリテック・農業ICT』現在の世界市場規模推定と近未来の世界市場規模予測。
2022年には推定265億米ドルだったものが、2030年には993億米ドルになると予測している。
スタートアップ投資動向と投資額
アグリテック・農業ICTの2010 年から 2019 年の 10 年間における世界のグラントの資金流入額は総額 $1,800M である。
本レポートでは、
・世界のスタートアップ設立社数と被投資額の累計/推移
・グラント採択数と総配分額ランキング
・世界のグラント配分額上位25テーマ
・日本のグラント配分額上位25テーマ
を提供している。
現在の主要企業
本レポートでは、アグリテック・農業ICT分野において、現時点で保有する技術が総合的に優位な企業を各種特許指標から評価し、ランキング形式でリスト化して提供している。
主なプレイヤーとして、
国外では、
・Deere & Company
・CNH Industrial N.V.
国内では、
・株式会社クボタ
などが含まれ、そういった
上位企業の保有する特許の中で、特に競争優位性が高い特許の概要と、最高エッジ指数での定量的な評価を記載している。
最新の技術開発具体例
本レポートでは、アグリテック・農業ICTにおける最新の技術開発事例を紹介している。
アグリテック・農業ICTの未来予測・将来性
未来の構成要素
本レポートでは、アグリテック・農業ICTに関連する・農業機械自動化（自動走行トラクタ、自動走行田植え機）
・圃場水管理システム
・農業経営管理システム
・農業用アシストスーツ
・センサネットワーク
・土壌センサ
などの技術要素と、
そういった様々な技術の進化、新しい可能性の発現、企業の把握すべき範囲を記載している。
未来のストーリー想定
本レポートでは、近未来に、アグリテック関連技術の一般化と高度化の両方が進行し、市場拡大が継続するアグリテック・農業ICTについて、
未来のトレンドとして想定し得るストーリーを記載している。
おわりに
本レポートの目次
会社概要
