Interview

「しゃぶしゃぶ」でSLUSH ASIAに巻き込まれた大学生 ~『SLUSH ASIA』ボランティア・チーム リーダー 田口佳之氏インタビュー~

text by : 編集部
photo   : 編集部

田口さん写真

4月24日に東京・お台場で開催されたフィンランド発のスタートアップ・イベント『SLUSH ASIA』。アジアでは初の開催ながら約3000人が来場する大盛況のイベントとなった。今回のイベントは、本国同様、大学生を中心としたボランティアチームが現場のオペレーションに携わっている。300人以上の若きボランティアたちを束ねるボランティアチームリーダー、田口佳之氏に話を聞いた。

 

―田口さんご自身のプロフィールを教えてください。フィンランドへの留学経験があるとお聞きしましたが。

現在大学4年生で、英語で経営学を学ぶことができる立教大学経営学部国際経営学科に在籍しています。また、小中高の教員向けSNSサービス『SENSEI NOTE』を開発しているスタートアップである、株式会社LOUPEでインターンをしていることもあって、「教育」と「スタートアップ」に興味がありました。それがフィンランドへの留学を決めた理由です。

フィンランドは学校の授業時間数が世界と比較して圧倒的に短いにも関わらず、学力は世界でトップクラスです。それで実際の教育現場を見たいと思っていました。また、フィンランドでは起業する若者が増えているという話も聞いていたので、「教育」と「スタートアップ」という自分の興味を両方満たせると思ったのです。

 

―『SLUSH ASIA』のボランティアチームに参加したきっかけは?

留学中に本国の『SLUSH』に参加して、Antti(『SLUSH ASIA』のCEO、Antti Sonninen)と知り合ったのがきっかけです。僕が首から提げていたネームプレートを見て、「名前、ヨシユキっていうの? 日本人だよね、きっと?」と日本語で話しかけてきた人がいて、それがAnttiでした。彼は学生時代に東京大学に留学していて、その後、Rovio Entertainmentの日本代表を務めていたこともあり、日本語がペラペラなんです。とはいえ、そのときは30秒くらいしか話しませんでした。

帰国後、Anttiから「Hey ヨシ、明日しゃぶしゃぶを食べに行くけど来ないかい?」と連絡がありました。行ってみると、昨年の『SLUSH』のCEOだったMiki君や、その後『SLUSH ASIA』の中心メンバーとなる人々が集まっていて、「ああ、巻き込まれたな」と。

 

―そのまま映画になりそうですね。しかし、なぜ今回のイベントはすべて英語で運営しているのでしょう? Antti自身も日本語ペラペラなのに…

それがこの『SLUSH ASIA』のポリシーなんです。私たちには、日本人には最初から世界で勝負してほしい、英語で頑張ってほしいという思いがありました。ボランティアスタッフも、もともと英語ができる人ばかりではなく、留学の経験が無い人もいます。でも、2~3ヵ月間の準備期間にチームとのコミュニケーションを通して、ゆっくりとでも自分の考えを話せるようになっていきました。

 

―確かにみなさん英語で対応されていますね。しかし、来場者の方たちはどうでしょう? 公式サイトやスマートフォンアプリまでもが英語のみというのは、かなりハードルが高いのでは?

そうですね、それは事実としてあると思います。でも僕は、苦戦しながらでも頑張って英語を話す姿は人を勇気づけると思うのです。僕自身も、半年間留学しただけなので、それほど流暢な英語を話せるわけではありません。それでも、各大学でボランティア募集のための説明会を開催したときはすべて英語で行いました。つたない英語でも何とかなるということを、自分自身が証明したかったのです。

 

―なるほど。そうやって作り上げた300人以上のボランティアチームですが、遠隔地のメンバーとはどのようにコミュニケーションを取っていたのですか?

メンバーは関東圏が中心ですが、3割くらいは関東以外に在住しています。ボランティアチームは15個ぐらいのグループに分かれているのですが、各グループのリーダーを募集したら、手を挙げたメンバーのうち半数が関東以外の人でした。そこで、各グループのリーダーに対しては、僕がSkypeを通じ、1対1で「SLUSHのミッションとは」というところから徹底的にインプットし、それを各リーダーがFacebookグループを通してグループのメンバーに発信する、という方法をとっていました。

 

―そのコミュニティを継続させていく仕組みは出来ているのでしょうか?

年1回のエキスポとかカンファレンスといった単発の形ではなく、参加者同士、ボランティア同士が継続的につながっていけるようなネットワークを作りたいと思っています。具体的にはハッカソンや、パートナー企業と学生のミートアップなどを考えています。そうやっていくことで、僕自身、これからも『SLUSH』に関わり続けていきたいですね。

 

―次は田口さん自身が起業家として登壇しているかもしれませんね。そのときはまたインタビューさせてください。

ぜひ!

 

『SLUSH ASIA』は300人以上のボランティアたちに支えられている(photo : 集合写真家 武市真拓)

 

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