2015.07.09 THU 「ロボット飛翔体・ドローン」市場とは?
text by : | 編集部 |
---|---|
photo : | shutterstock.com |
astavisionが企業・特許情報のビッグデータ分析により、今後成長が見込まれる市場を180の分野に分類した「180の成長市場」。近日公開予定の「ロボット飛翔体・ドローン」市場コンテンツについて、その一部をプレビューする。
「ロボット飛翔体・ドローン」とは
2013年12月に米アマゾン・ドット・コム(以下、amazon)が小型無人機(ドローン)による配送サービス「Amazon Prime Air」を発表し、メディアなどでも大きく取り上げられた。この発表に合わせて公開された商品配達のデモムービーは、まるでSFの世界のようであるが、amazonはこれをまさに現実のものにしようとしている。
amazonの発表もきっかけの一つとして、ドローンの商業利用の可能性が、近年にわかに注目を集めるようになってきた。2015年に国内で初めて開催されたドローン技術に関する展示会「国際ドローン展」では、ドローンの機体メーカーをはじめ、撮影、測量、インフラ点検、警備などのサービスを提供する企業、さらにはドローンの事故に対応した損害保険サービスなど、合わせて35社からの出展があり、また、メディアの取材や見学の来場者も多数訪れ、活況を呈していた。ドローンの機体の形状としては、複数のプロペラを有するマルチコプタータイプのものが現在の主流であるが、プロペラと固定翼を有する高速遠距離飛行型の試作機も出展されるなど、今後目的と要求性能に合わせて多様化していく可能性がある。
「ロボット飛翔体・ドローン」のグローバル市場規模
米国の市場調査会社MarketsandMarkets発行の “Commercial Drones Market by Type (Fixed Wing, Rotary Blade, Quad Rotor), Technology (Energy & Propulsion System, Automation, Collision Avoidance), Application (Government, Agriculture, Manufacturing, Retail) & Geography ‒ Global Forecast to 2020” では、世界の商用(非軍事)ドローン市場は、年平均成長率109.3%で成長し、2020年には12.7億ドルに達すると予測している。用途としては主に公用(法執行活動や省庁の業務)、エネルギー、電力、製造、インフラ、メディアとエンターテインメント、農業、科学研究などが想定される。
近日公開予定の「ロボット飛翔体・ドローン」市場コンテンツでは、この市場の最新技術や関連して発展する市場、活躍できる職種などを紹介する。
この記事に関連するページはこちら
-
News2015.06.11 THU サムスン電子が「ドローン」市場に参入。その技術とは?今年4月に韓国の経済紙でドローンを開発中と報じられたサムスン電子。ではその技術にはどのようなものがあ…
-
Interview2019.12.18 WED 限りある宇宙空間の活用。宇宙ゴミの問題解決と向き合うスペシャリスト達。(後編) ——株式会…2015年9月の国連総会で採択された持続可能な開発のための2030アジェンダ「SDGs(Sustai…
-
Column2015.04.26 SUN 防衛省が費用わずか11万円で実現した世界初の「球形飛行体」球形飛行体というとまず思い浮かぶのは、SF映画などに登場する高性能カメラや各種センサ等を搭載した無人…
-
News2015.07.17 FRI 「人工知能」市場とは?米国Google社が2015年6月23日に発表した“A Neural Conversational …