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「画像診断・生体イメージング」市場で特許出願件数の多い大学・研究機関トップ5

text by : 編集部
photo   : shutterstock.com

astavisionが提唱する180の「成長市場」のうち、「画像診断・生体イメージング」市場における各大学・研究機関の特許出願件数(2005~2014年)を調べてみた。その結果をランキング形式でご紹介する。

 

「画像診断・生体イメージング」市場について

医療の診断において、非侵襲的あるいは低侵襲的な検査方法として、生体組織を可視化するin vivoイメージング技術が広く利用されている。X線(レントゲン)のほか、ポジトロン断層法(PET)や核磁気共鳴イメージング(MRI)、超音波イメージング(Ultrasonography:US)、光音響イメージング(Photoacoustic Imaging:PAI)など様々な技術があるが、生体内の関心部位に蛍光物質を集中させ、高感度に捉える蛍光分子トモグラフィ(Fluorescence Molecular Tomography:FMT)等の蛍光イメージング技術が、関心部位に対する特異的な可視化技術として注目されている。さらに、抗体や金属ナノ粒子、磁性粒子などを用いた新たなイメージング技術が実用化に向けて検討されており、3D画像化やテレプレゼンスとの融合、手術支援システムとの融合など発展が期待される。

画像診断・生体イメージング

ランキング詳細

1位は京都大学。「コンフォメーション病診断用分子イメージングプローブ」など25件を出願している。

2位の産総研は「核磁気共鳴イメージング装置」など17件、3位の筑波大学が「脈絡膜の血管網を選択的に可視化し解析する光干渉断層計装置及びその画像処理プログラム」など16件。

4位は大阪大学と放射線医学総合研究所(NIRS)が同数で14件。大阪大学は「3次元画像形成装置、3次元画像形成プログラム、及び3次元画像形成方法」など、NIRSは「脳内に蓄積したタウタンパク質をイメージングするための新規化合物」などを出願している。

5位は東京大学と国立がん研究センターが同数で12件。東京大学は「血流可視化診断装置、及びプログラム」など、国立がん研究センターは「放射性テクネチウムの結合部位を有する化合物、及び、その放射性テクネチウム錯体」などを出願している。

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