超小型/パーソナルモビリティ・ラストマイルモビリティとは、平成 24 年に国土交通省都市局・自動車局が公表した「超小型モビリティ導入に向けたガイドライン」によれば、「自動車よりコンパ クトで小回りが利き、環境性能に優れ、地域の手軽な移動の足となる 1 人～2 人乗り程度の車両」と定義されている。主に短距離移動の利便性向上を目的に開発され、自動車やバイクなど既存の移動手段よりも優れた環境性能とコンパクトな車体を持つものとなっている。
目次
はじめに
アスタミューゼ社のご紹介
弊社は世界の無形資産・イノベーションを可視化し 社会課題解決と未来創造を実現する、データ・アルゴリズム企業であり、
イノベーション投資の流入に加え、イノベーターの流れを機械的に分析し、データに基づいた成⻑領域を定義している。
本レポートのご紹介
アスタミューゼでは今芽吹きつつある黎明期の技術シーズや今後 10 年から 20 年 のスパンで大きく開花すると期待される初動段階の技術市場に重点を置きつつ、生活文化の中に根 付く技術にも光を当て、総じて未来を創る技術分類の網羅に取り組んできた。
このために、国内第一線の知を結集して全世界の論文・特許、国内外の国際会議やシンポジウム、展示会等の情報並びに独自ネットワークによる口コミ情報を活用し、136 の有望成長市場と、40 の 未来技術を選んだ。主にビジネス視点で策定された有望成長 136 市場を対象にしており、本レポートは、『超小型／パーソナルモビリティ・ラストマイルモビリティ』の未来推定に特化した内容となっている。
事業会社に向けては、イノベーションに関わる経営課題を中心に戦略構築支援/実行支援を実施しており、
・自社の既存事業の優位性がいつまで続くかわからない
・既存事業の成長が踊り場にきているので、使っている技術 を別で活かせる可能性を探りたい
・既に着手している研究開発を続けるべきどうか、もしくは 自社開発ではない方法があるかを含めて検討したい
といった企業のよくあるお悩みを解決している。
超小型／パーソナルモビリティ・ラストマイルモビリティの現状
超小型/パーソナルモビリティ・ラストマイルモビリティは障がい者や高齢者のみならず全ての世代に対する新たな移動手段として、交通問題だけではなく環境問題やエネルギー問題など、都市や地域が抱える諸課題を解決するものとして期待されているため、2010～2011 年度にかけて全国 10 か所で実証実験が行われ、公務/業務利用・観光利用・日常利用など全国で約 5,000 台が導入されている。
しかし、積載量や登坂性能の不足、エアコンなど快適装備の不備、ドア・窓がないことによるセキュリティへの懸念、航続距離とバッテリー性能の不足など課題も多く、新たな問題が突き付けられる形となっている。実際に、2017 年度の乗用車市場動向調査においても、認知度の低さと購入・利用意向の低さが明らかとなっており、普及へのハードルの高さが窺える。
今後の見通し・将来性や展望
その一方で、日本と同様に、世界の先進国では少子高齢化が進んでおり、小型で小回りが利き、環境負荷も低い超小型モビリティは先進各国でも潜在的なニーズが存在する。また、アジア・アフリカ など新興国を中心にグローバルな市場展開も期待されているため、今後も開発が進められるものと見込まれる。
近未来 2030年の市場規模予測
アスタミューゼ社による『超小型／パーソナルモビリティ・ラストマイルモビリティ』現在の世界市場規模推定と近未来の世界市場規模予測。
2022年には推定1,188億米ドルだったものが、2030年には3,611億米ドル になると予測している。
スタートアップ投資動向と投資額
超小型／パーソナルモビリティ・ラストマイルモビリティの2010 年から 2019 年の 10 年間における世界のグラントの資金流入額は総額 $450M である。
本レポートでは、
・世界のスタートアップ設立社数と被投資額の累計/推移
・グラント採択数と総配分額ランキング
・世界のグラント配分額上位25テーマ
・日本のグラント配分額上位25テーマ
を提供している。
現在の主要企業
本レポートでは、超小型／パーソナルモビリティ・ラストマイルモビリティ分野において、現時点で保有する技術が総合的に優位な企業を各種特許指標から評価し、ランキング形式でリスト化して提供している。
主なプレイヤーとして、
国外では、
・KIA Motors A/S
・Hyundai Motor Co., Ltd.
国内では、
・本田技研工業株式会社
などが含まれ、そういった
上位企業の保有する特許の中で、特に競争優位性が高い特許の概要と、最高エッジ指数での定量的な評価を記載している。
最新の技術開発具体例
本レポートでは、超小型／パーソナルモビリティ・ラストマイルモビリティにおける最新の技術開発事例を紹介している。
超小型／パーソナルモビリティ・ラストマイルモビリティの未来予測・将来性
未来の構成要素
本レポートでは、超小型／パーソナルモビリティ・ラストマイルモビリティに関連する・道路上の車両に対する交通制御システム
・道路走行用車両の運動制御システム
・車両盗難防止システム
・リチウムイオン電池車
・二次電池車
・燃料電池車
・水素発電車
などの技術要素と、
そういった様々な技術の進化、新しい可能性の発現、企業の把握すべき範囲を記載している。
未来のストーリー想定
本レポートでは、近未来に、高度運転支援システムとの連携で成長フェーズとなる超小型／パーソナルモビリティ・ラストマイルモビリティについて、
未来のトレンドとして想定し得るストーリーを記載している。
おわりに
本レポートの目次
会社概要
