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「太陽光発電・太陽電池・人工光合成」市場で特許出願件数の多い大学・研究機関トップ5

text by : 編集部
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astavisionが提唱する180の「成長市場」のうち、「太陽光発電・太陽電池・人工光合成」市場における各大学・研究機関の特許出願件数(2005~2014年)を調べてみた。その結果をランキング形式でご紹介する。

 

「太陽光発電・太陽電池・人工光合成」市場について

CO2に代表される温室効果ガス削減は、進行しつつある気候変動・環境異変の歯止めとして重要であり、その切り札が、太陽光発電などの再生可能エネルギーの普及だ。しかし太陽光発電には、バッテリーが高額なため、費用対効果の観点から蓄電が困難であるという弱点があった。

テスラモーターズ社やSpaceX社を率いるイーロン・マスク氏は、安価な大容量リチウムイオンバッテリー(家庭用のPowerwall、業務用のPowerpack)を発表。電力会社だけではなく、家庭や中所規模の工場や事業所などに対しても、再エネ発電による電力備蓄の可能性を示した。

太陽光発電システムの中心となる太陽電池に関する技術に目を向けてみると、第一世代ではシリコン結晶型、第二世代では薄膜型のほか、窓や建材に用いられるシースルー型色素増感型太陽電池、形状がフレキシブルでウェアラブルな太陽電池、さらに「塗る」太陽電池や、繊維形状の「編む」有機太陽電池など、斬新な発想も見られる。

実用化にはまだ時間がかかるものの、第三世代として、効率60%以上を狙える量子ドット型やヘテロ多接合型(HIT)、さらに効率80%以上(理論効率100%)が期待される第四世代の強相関電子系、プラズモニクス(プラズモン共鳴系)、波長変換型の研究も始まっている。

太陽光からのエネルギー転換という意味では、日本が世界のトップを走る人工光合成の研究も見逃せない。

また、地球の静止軌道上に浮かぶ太陽光発電設備、宇宙太陽光発電(SSPS : Space Solar Power System)も、日本国政府による『宇宙基本計画』に明記されるなど、注目の技術として挙げることができる。

astavisionでは「太陽光発電・太陽電池・人工光合成」市場の2025年時点でのグローバル市場規模を年間1000億ドル≒12兆円と推定している。

太陽光発電・太陽電池・人工光合成

ランキング詳細

1位は産総研。「疑似太陽光照射装置及び該装置用蛍光体粉末」など371件を出願している。

2位の大阪大学は「内包フラーレンを用いた光電変換装置」など124件、3位の東北大学は「SOI基板のエッチング方法」など115件を出願している。

4位の東京工業大学は「太陽光発電システム」など99件、5位の京都大学は「有機色素材料及びそれを用いた色素増感型太陽電池」など96件を出願している。

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