2015.12.15 TUE VR活用、ITコミュニティ、インバウンドなどの取り組みに注目~IME 2015レポート~
text by : | 編集部 |
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photo : | 編集部 |
12月9日・10日の2日間、東京国際フォーラムで開催された第25回国際ミーティング・エキスポ(IME 2015)。旅行やイベントに関する展示会で、MICE招致を目指す企業や団体、自治体が一堂に会し、セミナーやビジネスマッチングを行った。
その中でも施設やロケーションのPRのみにとどまらず、テクノロジーの活用やコミュニティづくり、訪日インバウンドなどの取り組みで注目される出展者たちに話を聞いた。
■沖縄県(沖縄科学技術大学院大学/一般財団法人 沖縄観光コンベンションビューロー/沖縄コンベンションセンター)
沖縄県のブースでは、「3D360度 沖縄バーチャルインスペクション」と題し、沖縄コンベンションセンターや万国津梁館の内部を360度動画で観ることができるVRヘッドマウントディスプレイが展示された。このデバイスは沖縄発のベンチャー企業である株式会社アクティエージェントが開発したもので、2015年沖縄県知事賞 最優秀賞を受賞した。
■徳島県(一般財団法人 徳島県観光協会/四国地区CB協議会)
IT企業によるビジネスコミュニティを生み出す町として近年注目の高まっている神山町は、徳島県北東部の山間部に位置するいわゆる「過疎の町」だったが、2011年のアナログ放送終了が転機になったという。地上デジタル放送への移行に伴い、7割の世帯で県外の放送を視聴できなくなった徳島県は「全県CATV網構想」を推進し、その結果として神山町は山間部にもかかわらず高度に整備されたブロード環境を手に入れた。これを魅力に感じたIT企業が次々と神山町に移転したりサテライトオフィスを構えるようになり、さらにこの地で活動するアーティストやジビエを提供するレストランなども集まってコミュニティが形成され、活況を呈するに至った。
いまでは県南部の沿岸に位置する美波町でも同様の動きが起こりつつあり、「山の神山町、海の美波町」といったブランディングの可能性も見え始めている。
常設展示や企画展のほか、実験教室やトークイベントなど様々な形で先端技術に触れることのできる場である日本科学未来館では、近年とみに海外からの来場者が増加しており、現在では全体の12%程度が海外からの来場者だという。アジアを中心とした団体客に加え、欧米を中心とした個人客も増加中で、約70ヵ国から訪れる人々が宇宙やロボットといった未来との出会いを楽しんでいる。現在、常設展を順次リニューアル中で、2016年4月20日から4月24日までの期間は、「リニューアル記念無料開放」として常設展入場とドームシアターの鑑賞が無料となる。
astavisionでは今後「仮想現実(AR・VR・SR・MR)・3D投影」「国際会議・展示会のコンベンション・テクノロジー」などの成長市場コンテンツを順次公開予定。
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