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モノづくり・IoTのコワーキングスペース、情報発信と交流の今~DMM.make AKIBA交流会フォトレポート~

text by : 編集部
photo   : 編集部

秋葉原駅から数分という立地にあるモノづくりの拠点DMM.make AKIBA、本格的な機材や最新設備でプロトタイピングができる「DMM.make AKIBA Studio」と、フリーアドレス型と個室型のオフィススペースやミーティングルーム、プロジェクターや音響設備のあるイベントスペースのある「DMM.make AKIBA Base」で構成されたこの場所も、オープンから3年目に突入し、様々なプロダクトやプロトタイプが生み出されるようになった。

現在、DMM.make AKIBAでは毎月1回のミートアップイベントを「つながる交流会」と題して開催し、入居している会員さんの情報発信や外部から訪れる方との交流を促進している。
今回は、5月12日に行われた交流会の模様をお届けします。


■1チーム3分、プロダクトピッチ


自社商品やサービスの紹介、プロジェクトの進行状況や仲間募集の告知など多様な内容で発表。
本格的にサービスを展開するチームが提携先や取引先を募集する内容もあれば、個人で参加していま行っている活動を発表するなど、多種多様な内容で繰り広げられた。

聴衆も100名弱ほどおり、入居しているハードウェアスタートアップのチームや、遠方の研究室から訪れた人、海外のチームで日本の活動拠点として使っているヨーロッパの方、企業に勤めているがモノづくりに興味がある人などが、発表内容に熱心に耳を傾けていた。

 

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インドの人たちが本当に欲しいモバイル機器は何か?という課題に挑むチーム。生活水準やモバイルの利用動向、セキュリティ面などを考慮し「機能的に満足できる、5年間使えるスマホ」を目指している
測定器具専用のクリーナーGuttyクリーナーAの発表。錆が生じない、測定機に染み込まない配慮や指紋・皮脂の除去にフォーカスした技術者用の製品を実物を見せながら説明した。
測定器具専用のクリーナーGuttyクリーナーAの発表。錆が生じない、測定機に染み込まない配慮や指紋・皮脂の除去にフォーカスした技術者用の製品を実物を見せながら説明した。
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子供用のプログラミング学習ロボットPETS、パズルのようにはめると車が動くおもちゃのようだが、実は一つ一つのピースがプログラムの指令になっており、車を思い通りに動かす遊びを通じてプログラムの仕組みを体得できる。
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リモートワークに使える音声・ビデオチャットのコミュニケーションツール。打ち合わせやビジネスのやりとりを念頭に置き、高品質な通信・画質のクオリティをアピールしていた。既に大手企業も含め多くのオフィスで導入されているという。

 


■自社製品の展示と、参加者同士の交流会


自社製品・試作品などをイベントスペースのカウンターに展示して来場者にアピールするとともに、用意された軽食を食べつつ来場者同士が交流する時間。
こういったイベントでは自分から話しかけずらいということも起こり得るが、見ず知らずの方とアイスブレイクしやすいように主催者側から「隣の人と1分話してみてください」など交流を促す工夫もされていた。

また、3分ピッチで発表していたプロダクトがそのまま展示されているケースもあり、ピッチを聞いて興味を持った来場者が技術的な仕組みを熱心に質問したり、協業や導入を見据えたビジネス面での話を展示者とする光景も見受けられた。
筋電義手のexiiiなど、かつてDMM.make AKIBAに入居しておりその後大きく羽ばたいていったチームも、かつてはこの展示スペースで最新のモックアップなどを展示し来場者に義手を体験してもらっていたという。

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アルコールや軽食も用意され、参加者同士が挨拶しつつお互いの活動内容を紹介しあう。自然とビジネスアイデアや特定のプロダクト、サービスに対する意見交換なども行われていた。

 

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3分ピッチにも登場した子供向けプログラミングサービスの実演デモ。 おもちゃを組み立てるように使うと、実は様々なプログラムの実行になっており、それを駆使してゲームをクリアする。 スライドで説明されるのと比べ、プロダクトがもつ可能性や価値が実体験でき、直接質問やビジネス的な相談を話し合えるのも特色

 

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実演パフォーマンスを交えてプロダクトをアピールするチームも。これは遠隔地から頭部に取り付けたカメラの映像を見ることで「まるでその場にいるかのような」テレイグジスタンスの要素がある製品。おでことこめかみにつけたパーツをノックすることで「止まれ」「右に曲がれ」といった指示も出せるようになっている。

 

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展示スペースは軽食を出された懇談エリアと隣接しているため、食事をとりながら「これはどういうプロダクトなの?」といったカジュアルな会話から、専門的な技術の話まで様々な交流が行われていた。

 

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3分ピッチにも登場していた芸能プロダクション人力舎所属のロボット芸人「高橋ちゃん」。DMM.make AKIBAはロボットの製作などで利用しているという。お笑いの舞台に立つときはこのロボットが「相方」となってネタを披露する。

 


■コミュニティマネージャーに聞く「モノづくりコワーキングスペースにおける交流会の意義」


交流会イベントで司会をされていたコミュニティマネージャーの上村さんに交流会を開催する背景をお聞きしました。

DMM.make AKIBAでは、スタートアップやベンチャー企業はもちろん、ハードウェアおよびソフトウェア関連企業、各種メーカー、クリエイター、メディアなど、ジャンルや業種を超えた様々な人のつながりを創出するべく、この交流会を始めました。
この場所をきっかけに、新たな仲間、アイディア、プロダクトなどのシナジーが生まれ、未来の可能性が少しでも広がっていくことを期待して、毎月さまざまな試みをもって開催しています。

 


■次回のDMM.make AKIBAつながる交流会


次回は5/17-19 に発表されたばかりの「Google I/O」やイベント開催日直前の6/6に発表されるAppleの「WWDC」について、ソフトウェア・ハードウェアのエンジニアが、それぞれの観点で注目ポイントについて語るコーナーもあるそうです。
モノづくりの現場の空気を体感したい方、入居してるチームと交流したい方はぜひお越しください。
(※わたしたちアスタミューゼの社員も数名参加予定です)

▼次回の交流会————————

【日時】2017/6/9(金) 19:30-22:00  ※入場は19:00~
【チケット金額】詳細は申込ページでご確認ください。
【場所】DMM.make AKIBA Base(12F)
【申込み方法】こちらのページからお申し込みください。
http://peatix.com/event/269844
【主催】DMM.make AKIBA
【協力】獺祭

▼当日プログラムスケジュール————————
19:00~ 開場・受付
見学ツアー参加希望者 集合・出発
19:30~ 開始のあいつ・ご案内
19:40~ キーサイト 春のオシロスコープキャンペーン 表彰式
19:55~ Google/Appleの最新発表を SW/HWエンジニアが語る!(仮)
20:35~ 3分ピッチ
20:10~ 本日の展示紹介
21:15~ 交流TIME(自己紹介を含みます)
※プログラム内容は変更となる可能性がございます。